一条ふみさんの自分で治す草と野菜の常備薬
薬草とか民間療法とかに興味があるので、本を色々読むんだけど、この本はただ単に、「この草はこの症状に効いて、この野菜はこんなときにこうして使うとよい・・・」といった、実用的な内容ばかりじゃなくて、一条ふみさんの思想、生き方、熱意が閉じ込められている本で、すごい勉強になったし、考えさせられることが沢山ありました。 やっぱり山の農業をする人たちの生活というのは、何も無駄がなくて、科学的な証明とかは何もないけれど、それこそ経験によって得た知識や生活の知恵が、ただ生活をするというだけで、身についていくという・・・わたしからみれば本当に理想的な生活だなと思ったりした。 自然から切り離された都会に住む私には、薬草一つ手に入れるんでも大変だけれど、本当に気をつけてみてみれば、日陰にはどくだみが、空き地にはスギナやオオバコやハコベが、春になればタンポポが、じつは身近にあって。車からの排気ガスの影響を受けているだろうから、なかなかその草たちは使えないけれど、なんだかこんな私でも自然に守られているんだなと感じた。自然って、やさしい。 西洋の薬でも治らなかったものが治った!・・・なんていって、とても胡散臭くて、民間療法が嫌いな人も沢山いるけれど、やっぱり自分にとってなにがよくて何が悪いのかは試して経験してみないと分からないから、私は多少の危険は承知の上で、勇気と根性でもってこういうことを体得していきたいなと思う。 一番大切なことは、自分の体に聞いてみること。菜食がいい、玄米がいい・・・といって、それ一辺倒になって、外では何も食べれなくなってしまう人もいる。私もマクロビに興味があって、一時期心がけていたときもあったけれど、それを守ったら、外食のとき蕎麦しか食べれなくなった。そんなの、変だよね。今は肉も魚も食べるし、白米も大好きなヨーグルトやトマトも食べる。ただ、いつでもなんでもという訳じゃなくて、野菜なら旬のもの、肉や魚なら新鮮で安全なもの、農薬や化学的なものは使ってないもの、野菜中心のバランスをとった食事をとる。一番大切なことは何か・・・それを見失うと、自分で自分を苦しめることになってしまう。ちょっと考えれば、分かることなんだけれど。 今は、意識して自分に自然を取り戻していく心がけをしないと、本当に苦しい生きたかをせざるをえなくなっていくと思う。私が、手作りで色んなものを作ると、みんなは「まめだね~、私は面倒臭くて無理だわ」という。でも、それって本当に面倒なとこなのかな?自分で作るものは、自分にとって安全で安心なもの。誰が作ってもね。それが出来るって幸せなことだし、やったもん勝ちだと私は思っている。
by chio-ringo
| 2006-06-24 13:49
| 本
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