カテゴリ:本( 35 )
かまいたち   宮部みゆき著
本所深川ふしぎ草紙   宮部みゆき著に引き続き、「かまいたち」です。

表題の「かまいたち」を含む、短編が4編収められてます。
江戸の下町で繰り広げられる時代小説、サイコ・サスペンス。
起こる事件は「殺し」なので、すったもんだなんですけど、
登場する下町の人々の人情が、物語を包んでいて、
読み終わると、なぜだかほんわりした気持ちになります。不思議~。

時代小説って今まで読みにくくて、ちょっと・・・と思っていた私ですが、
本当に面白いですよ、宮部さんの小説は。
宮部さんにとって、かなり初期の作品だそうです。(あとがきより)

後半に納められていた、「霊験お初」もの。
実は、今こちら「震える岩」を読んでます。
この「かまいたち」とは、ちょっと設定が違っているようですが、
読み始めると、とまらないです(笑)
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by chio-ringo | 2007-04-19 13:01 |
しゃばけ   畠中恵著
b0054993_12204773.jpgしゃばけ   畠中恵著

体の弱い大店の息子、一太郎。そんな彼には、妖怪(妖 あやかし)たちが彼を守るべく取り巻いている。ある夜、一人歩きした一太郎は、人殺しの現場に巻き込まれてしまう・・・。妖怪と人間の人情(?)大江戸捕物帖。

宮部さんの本を読んで以来、なんか妖怪ものが気になってしまって・・・(笑)
とはいえ、そんなにおどろおどろしい・・・感じでは、全然ないです。
基本的(?)には、人間にフォーカスを当てているという感じがしました。
私てきには、もっと妖怪の話が出てきてほしかったな~。
面白かったけど、話の展開がなんか入り込みずらかったかな~。

これ、シリーズ物になってます。
読みずらさは慣れかな?なんて、機会があったら、他のも読んでみます。
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by chio-ringo | 2007-04-17 12:37 |
本所深川ふしぎ草紙   宮部みゆき著
深川の七不思議にからめた時代小説連作短篇集(7篇)
下町で起きた事件と、それを取り巻く人間模様。吉川英治文学新人賞受賞。

これは、本当に面白かった。
実は、宮部さんの本読んだの、これがはじめて。
しかも、いつも使う駅の自由に読み借り出来る図書箱の中にあったもの。
何気なく、題名に惹かれて手にとって読んでみたら、
面白くて面白くて!

妖怪好きだったのに、なんでスルーしてたんだろ?私ってな感じです。
下町の、自分にもゆかりのある場所が出てきたり、そこらへんも大ヒットでした。

次は、「かまいたち」が読みたい!です。
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by chio-ringo | 2007-04-10 15:35 |
私何だか死なないような気がするんですよ   宇野千代著
宇野千代さん、私大好きです。
この本は、宇野さんが90歳を過ぎてからの、健康のこと、心のことについて、
色々な教えや知恵がつまっています。

私なんか、まだまだ若輩者ですけど、すごいいいお勉強になりました。

「自然にまかせて生きていく」
「病気と仲良く暮らす」
「自分がしたいことを一心にする」
「毎日のご飯を美味しく食べる」
「プラス思考でいる」

病気は、心が作り出すもの・・・とおっしゃる。
また、さまざまな健康法を試されてきた宇野先生も、
最後には、その全ての健康法から解き放たれて、
今を、自然に、思うように生きていく・・・ことが一番だと気づいたとおっしゃいます。

なるほどな~と思いました。
私も健康おたくだけれど、最近は自然にまかせて~と思います。
健康のため、食べないようにしていたものも、食べたいときには食べちゃってます(笑)
こういう、心のゆるさ、ゆとりが今は、大切なことなんじゃないかな~って思います。
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by chio-ringo | 2007-04-10 15:29 |
ひとかげ よしもとばなな著
「とかげ」のリメイク(?)版です。
最初の著者の解説にもあったけれど、
ばななさんの小説、今と昔と比べると、ちょっと(かなり?)変わってきていると思う、確かに。
昔の小説のほうが好きで、今のをすごく非難する人とかいるらしいんだけれど、
ちょっと前まで、私もその一人だった気がする。

だけど、私も今は変わった(笑)。
好きな小説は変わらないけれど、ばななさんの最近描く世界、
ようやく私も、追いつけたような気がする。
そういうことだったのか~って、ちょっと理解できる気がする。

「ひとかげ」

とても、大きな愛で包まれたお話になっていた。
わたしもこっちのほうが、今は好きです。
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by chio-ringo | 2007-04-10 15:16 |
神様  川上弘美著
b0054993_1694966.jpg神様  川上弘美著

この小説は面白い!面白いのにジン・・・とくる。本当に川上さんという小説家ならではの世界ですね~。解説の方も書いているけれど、他人の夢の中を覗き見(覗き読み?)しているような感じです。この「神様」でいろんな賞をおとりになったのも頷けます。川上さんの本を読んだことない人には、これはお薦めですね。

「神様」のクマの事、私は好きになってしまいました。「河童」のお話も心底笑えました。しかし、「離さない」は、すごくぞっとした。意味が分からないって?それは、是非読んでみてください。一人で泣いたり笑ったり、すごく楽しめる一冊でした。
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by chio-ringo | 2007-03-25 16:18 |
ニシノユキヒコの恋と冒険   川上弘美著
もう、読まなくなっている本や漫画を捨てようと思って、文庫本のしまってある本棚を1段だけ整理したら、新しい本がたくさん読みたくなった。とりあえず、20冊くらいは捨てるから、20冊くらいは新しい本を買ってもいいと思ったからか。本屋さんに立ち寄って、何を読みたいか自分に尋ねると(笑)、小説が読みたいと言う。実は、小説って読みたくないときは全く読みたくない。自分は何事にも影響されやすい性質なので、自分じゃない誰かの物語(小説)を読むということは、その一時、その主人公たちと同じ感動をするので、大変な物語を読むと大変な思いをする。・・・つまり、余裕がないと読めないんだよね。後は、感情的な面で何かをすごく吸収したい!と思ったときとか。で、本屋さんで選んだ本が、川上弘美さんの「ニシノユキヒコの恋と冒険」。本当は、これ以外に3冊も手にとっていたんだけれど、平行読み(何冊も一緒に読んでしまうこと)をしてしまうので、「とりあえず、今日はこれね・・・。」と自分に言い聞かせ、1冊にしました。

川上さんの本は、そのパラレルワールド的な部分がものすごく好きで、いつもトリップさせてくれる(いい意味で!)作家さんなんですが、そんな中、今回はちょっと違って、身に迫る思いがしました。このニシノユキヒコ、私の友達にそっくりなんですもの。男前でやさしくて女の子にすごいモテて浮気性で、でもさびしい部分を持っているという。「どうして僕はきちんと女のひとを愛せないんだろう」とニシノユキヒコは言いますが、私も彼に対して同じことを思っていましたから。彼女がいても、浮気をしていても、いつも寂しそうだからね。・・・今度その友達に会ったら、この本の話をしようと思います。(って、話のネタかい!)読み物としては、ほろりとする場面もあり、なかなか面白かったです。擬似恋愛体験できます(笑)。私的には「草の中」と「しんしん」が好きでした。
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by chio-ringo | 2006-12-07 17:23 |
なるほどの対話   河合隼雄・吉本ばなな著
b0054993_17421925.jpg「なるほどの対話」を読みました。

対談集というのは、なかなか読みにくくてあまり読んだことがなく、この本も出ていたのは知っていたけれど(よしもとばななさんが大好きなので)、今までなかなか読む機会がなかった。けれども、ふらっと立ち寄った古本屋さんで、何気に読んでみたらすごく面白い!そして・・・深い。今の日本社会の危ういこととか、子供たちのこととか、生きるということ、仕事ということ、作家と臨床心理士(今は政治家?)というある種独特な仕事を生業としている人たちの言葉。

日本の社会がもう崩れてきてしまって、誰もが生きにくいと感じている世の中だと思う。「昔はよかった」・・・なんて、今を見てない軽い言葉のような気がしてあんまり言いたくはないけれど、それでもやっぱりよかったと思えるのは、みんな素直で一途だったというところか。みんな貧乏で、そうやってしか生きられないというのが実情だとしても、自分の感情や気持ちをストレートに出せてたんだろうな・・・とおもう。

この前テレビでやっていた、たけしの教育白書でも、映画「三丁目の夕日」をみても、感じたのは、子供たちが周りに見守られて生きていた・・・ということ。私が小さいころまでは、まだあった。誰か近所の人や友達の家に上がりこんで、おやつを食べさせてもらったりお風呂に入れさせてもらったり・・・ということは。でも、今はないんだろうな・・・と思う。ギャラリーで子供たちにお菓子をあげたりするんだけれど、その包み紙を親が握り締めて走ってきて、「どうもすいません」と誤られちゃったりするんだから。

ともかく、今の子供たちがかわいそうだな~と思うことが、最近すごい多いです。切ないくらいに敏感でぴりぴりしちゃっている。流行なんて追わなくていいのに、人と違うことしてもいいのに、怒られてもいいのに、枠からはみだしてもいいのに・・・って思う。これは、怠けるとか負けだとかそういうことじゃなく、人間らしく生きる意味で。とりあえず、私にできることといったら、子供たちと遊んで、叱って、抱きしめてあげることくらいなんですが。(私の方が、遊んで抱きしめてもらっているという噂もありますが・・・^^;)

ともかく、自分の生き方についても考えさせられる本です。というか、ばななさんのほんを読んでいていつも感じるのは、私は間違っていない、というかそのまま生きていていいんだよと、励まされる感じがすること。難しい問題はたくさんあるけれど、素直に生きていきたいですね。
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by chio-ringo | 2006-12-06 18:20 |
ひょうたんの本
ひょうたんの本を何冊か読みました。

b0054993_2213471.jpgひょうたんの絵本 おおつき よしあき著
ひょうたん界では有名(?)なジャンボひょうたん会の設立者、おおつきさんのひょうたんの絵本です。絵本なので大判で、絵がたくさんでとても読みやすい。けれど、内容はかなり濃い・・・。ひょうたんの育て方、ジャンボひょうたんの育て方、加工の仕方、ひょうたんの種類、歴史、ひょうたんで作る、マラカス、オカリナ、ランプ、スピーカーの作り方等など。簡単に分かりやすく書いてあります。一番、驚いたのはひょうたんが水入れになるのはもちろん、火にかけられるという事。2~3回ならば、お湯を沸かすことが出来るそう。いつか、ひょうたんで沸かしたお湯でお茶が飲んでみたい。出来れば、ご飯とかも炊いてみたい・・・。夢が広がりました。


b0054993_2213454.jpgとことん楽しむヘチマ・ヒョウタン  堀 保男著
ひょうたんの育て方を参考にしました。写真入りで詳しく説明してあります。ひょうたんとヘチマは同じウリ科の植物。育て方も似ています。ひょうたんが今の時代まで育てられてきたのは、道具や容器として非常に重宝されてきた歴史があるから。軽くて丈夫で水漏れがしない道具は、プラスティックが出てくる前までは、非常に貴重だったんです。ひょうたんLOVEな私ですが、来年はヘチマも育ててみたい。ひょうたんは肥料も食うし、病気にも弱い植物ですが、ヘチマは基本的にとても強い植物。ヘチマ水で石けん作って、ヘチマたわしも作りたい。野望が広がりました。

ひょうたんの作り方・楽しみ方 全日本愛瓢会
これは、マニアックな本です(笑)。ひょうたんの加工の仕方も板で挟んで形を変えたり、漆塗り、金箔はり、カビを生やした模様を楽しんだり、写経したり、螺鈿したり、デコパージュしたり・・・。面白いけど、なかなか素人には出来ない技です。あとは、ひょうたんの歴史について詳しく書かれています。一番興味深いのは、ひょうたんを使った楽器について。ひょうたんはとても共鳴がよい素材なので、多くの楽器に使われていて、カリンバやシタール、ビリンバウ、胡弓、ヘビ使いの笛(コブラ笛)、カスタネット、マラカス、フラタイコ、ギロ、マリンバ・・・など等。しかも、こういった民族楽器というのは、その民族の歴史をとても伝えているもので、支配されていた時代に、民族の武術を絶やさないため支配者にカモフラージュするのに武器にひょうたんをつけて楽器にしていたり。音楽や踊りというのは、そもそも神に捧げるためのものであったことから、ひょうたんと信仰の関わり、ひょうたんの種子は生命誕生のシンボルで、中が空洞で見えないというのは、異次元の世界を意味したり。また、生きていくうえで欠かせない水をいれる水入れとして、水と同じくらい尊ばれて、空と水の信仰がひょうたん文化の根底にある・・・そうです。う~ん深いね、ひょうたん。
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by chio-ringo | 2006-09-19 22:55 |
銀河鉄道の夜  宮沢賢治著
キャンプした日の夜。
久しぶりに星空を見上げた。


「あー、白鳥座がみえるね。」

「もう少し辺りが暗くなれば、天の川もみれるかも・・・。」

「天の川ってこういう風に流れてるんだよね。」

「今日は、カシオペア座と北斗七星が一緒に見えるよ。」

「てことは、あれが北極星だね。」


そんな会話をしつつ、ぼんやりと時間を過ごした。
そうしたら、急に宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」が読みたくなった。
ラッキーなことに、PSPの中に入っているというので、
星空の下、久しぶりに「銀河鉄道の夜」を読んだ。

子供の頃、初めて意識して本を読んだのが宮沢賢治で、
「銀河鉄道の夜」を読んだときは、カンパネルラが死んでしまっていたことに、
ただただ涙を流したが、今、読み返してみると、なんだか全然感動が違った。

あの家庭教師と二人の姉弟の場面。


「けれどもそこからボートまでのところにはまだまだ小さな子どもたちや親たちやなんか居て、とても押(お)しのける勇気がなかったのです。」

「私はもうすっかり覚悟(かくご)してこの人たち二人を抱(だ)いて、浮(うか)べるだけは浮ぼうとかたまって船の沈むのを待っていました。」

「ぼくはそのひとのさいわいのためにいったいどうしたらいいのだろう。」

「ただいちばんのさいわいに至るためにいろいろのかなしみもみんなおぼしめしです。」


・・・涙。
ひとのさいわいのために出来ることって、
誰かが本当に必要としていることをやってあげること?
ただ誰かの幸せを願って、本当に正しいことをすること?
正しいことって、楽しくて嬉しいことばかりじゃない。
時には、悪いことより残酷だ。
私は、そんな悲しみを乗り越えることが出来るんだろうか?



*「銀河鉄道の夜」 青空文庫で読めます。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/456_15050.html
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by chio-ringo | 2006-08-23 15:13 |