音、言霊、波動
まだ学生だったとき、何をしているときか忘れたけど、

ああ、自分の中のものを出すってことが、表現するって事なんだな

と、気付いたことがあった。文字にしちゃうととても簡単なことなんだけど、当時、なにかもやもやした感じがあるときには、手を動かして、絵を描いたり、何か作ったり、楽器を吹いたり、歌ったりしていたから、すごく切実に体感的にそう感じたのだ。そういうことをしている時は、自分の中のものを吐き出している感じがあった。そして、私が生きていく上では、それは本当に大切なことで、それをしなくなったらきっと、自分はなくなってしまうって思った。大げさだけど、そう思った。

そしてそれは、今も続いている。表現する方法は、その時々によって違うけど、何かそう夢中になって没頭してやっていると、自然に還ったときのようにすっきりとリセットされたようになる。吐き出したものがいいものか悪いものか分からないけれど、それが表現となって、芸術家の場合は芸術に、音楽家の場合は音楽になっていくんだと思う。それは特別なことでは決してない。でも、その吐き出す方法が見つからないと、その仕方を間違えると、とんでもないことになってしまうんだろう。

最近、私は合唱をはじめた。年末の演奏会に向けて練習をしている。久しぶりの合唱と始めてのドイツ語で、私はまたとんでもないことを始めてしまった・・・と思ったが、でも、その合唱がとてもすごい。音、言霊、波動・・・。これって目に見えないものだけれど、確実に人に影響を与えるものだと思う。というか、毎回の練習で与えてもらっている。楽器を長い間やっていたけれど、人間の声というのはどんな楽器よりも人間に響いて届くような気がする。これが何十人、何百人の合唱・・・となると、震え方が半端じゃない。まだ拙いドイツ語と音程で歌っている私だけれど、夢中になって歌っていると、最後には足元からぐるぐるぐる~とエネルギーの塊みたいなのがきて、それに、私はもちろん部屋全体が包まれる。これが最高に気持ちがいい。人が歌うことで人を癒せる・・・、音と言霊の力ってすごいと思う。それは、今まで独りよがり(?)だった自分の為だけの表現を超えて、確かにある、人を癒す助ける救う力だ・・・と、新たに発見しました。

これからも、練習頑張ります。
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by chio-ringo | 2006-09-30 18:19 | 音・芸・映
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